少年・青年漫画のSFとファンタジー
古くから、冒険モノは少年・青年漫画の一ジャンルとして愛されています。
国民的バトルマンガのドラゴンボールも、超能力や宇宙人といったファンタジー、SF要素を持っています。
鳥山明はDr.スランプアラレちゃんでも、ロボットの少女を主人公に、SF的なガジェットに富んだコメディを描いていますね。
最近注目している作品は平野耕太の「ドリフターズ」。
地球の歴史上の人物が、異世界で敵味方陣営に分かれてその土地の一族を巻き込み戦争をするスケールの大きなファンタジーです。
ファンタジーなのですが、それぞれ時代背景・文化レベルの違う知識を持った地球の偉人達が複雑に絡み合うストーリーはSF的な要素も含んでいます。
また、現代に根ざしたダークなヒーローファンタジーも増えています。
アニメ化もされた東京喰種は、人を喰う人と同じ姿をした喰種(グール)と呼ばれる種と人間との相容れない争いを描くファンタジーです。
主人公が人間であるながら人間を食べないと生きていけない半喰種になってしまうという設定は、倫理観に波紋を投げかけるものとなっています。