意外と硬派？少女マンガのＳＦとファンタジー
少女マンガといえば恋愛一辺倒のように思えますが、意外にそんなことはありません。
たとえば魔法少女物に革命を起こした「美少女戦士セーラームーン」は「前世の記憶」と、「月と地球の人間の恋」といった、ファンタジーとSF両方の特徴を併せ持っています。。
「前世」「月」と言えば「ぼくの地球を守って」も忘れてはいけません。
月基地で地球を監視していた異星人たちが地球に生まれ変わり、その前世の記憶と能力に振り回される少年少女たちの物語は、当時の多感な少女達の間に「前世ブーム」を巻き起こしました。
ファンタジー漫画でもエジプトにタイムスリップした少女の恋と冒険を描く長寿連載漫画「王家の紋章」や、異世界に巫女として召還され戦う「ふしぎ遊戯」など、数々の名作があり
最近の少女向けファンタジーで注目しているのは「クジラの子らは砂上に歌う」です。
砂の海の世界で漂泊船“泥クジラ”で暮らす、超能力を持った短命の一族と、もたない長命の支配階級、外界から来た少女、と重厚な設定で描かれるファンタジー漫画。
その独特の世界観がファンタジックな絵柄とマッチしています。