「ナルニア国物語」と「はてしない物語」の差異
「はてしない物語」と「ナルニア国物語」はそれぞれ映画の原作として有名ですね。
「はてしない物語」は「ネバーエンディングストーリー」と言った方が知っている方が多いかもしれません。
どちらも著名な作品で、ファンタジー好きの子供の夢ともいえる「現実世界から異世界へ」をテーマとしています。
異世界に召還されてその国を、世界を救う英雄となる、というストーリーラインは同じですが、その結末はかなり違っています。
はてしない物語はあくまで主人公のバスチアンの成長と自立の物語です。
世界を救い、記憶を失い、英雄となって増長した彼は異世界の王となろうとしますが、しかし彼は自分を取り戻して、自らの意思で現実に帰ります。
それに大してナルニア国物語は、あくまでナルニアという国の年代記なのです。
ナルニアが終焉を向かえるのに立ち会ったイギリスの少年少女たちは、現実世界を離れて新世界に迎えられます。
現実世界では死んだことになっていますが、すんなり受け入れているのは死後の世界を信じるお国柄ゆえでしょうか。
観点が違うだけでここまで結末が変わるというのも面白いですね。